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年1回の北大の180分講義は真っ暗闇に向かって話し続けることに脅威を感じていた・・・

コロナ禍の中、年1回の北海道大学の講義はスケジュールが決まらない状況が続いていたのです。

「今年は中止かも・・・」なんて思っていたところ、9月に担当教官からメールがあり、「この期間でやります!」という連絡があったのです。

そして、「講義方法はZOOMを活用してネットで!」

「エ~~~???」

このエ~の理由は今まで通りの講義がネットでできるのだろうか?!と思ったからです。

私の講義は一方通行の講義ではなく、テーマに基づいてグループディスカッションを行ってもらい、それを各グループから発表し、議論を進める形式なのです。

この講義方法は3年間続けてきたことであり、その理由はわずか180分の講義時間の中で一方通行の講義をしても記憶に残らないと考えたからです。

つまり、記憶に残る講義を目的とするならば、学生たちが参画意識を持てる方法がベストと考えたことから、テーマに基づいてグループで議論し、発表することで講義の内容を記憶できると考えたのです。

ましてや、私の担当はマーケティングであり、マーケティング理論をわずか180分の中で伝えることは不可能だからです。

また、マーケティングの考え方は現代社会の中でも応用できるため、学生たちが社会に出た際に記憶されたことを思い出してくれるだけでもいいー

そのうえで、理論としてもっと知りたいと思うなら、独学で勉強することも一つだろうと思うのです。

ですから、180分という時間がいかに大切で、そのわずかな時間の中でいかに脳みそにインプットしてもらうかを目的に講義するわけです。

ところが、今年はその講義がネットでやらなければならないわけです。

ネットミーティングはコンサル企業との間で行なっているため、慣れており、その利便性は十分に認識しているのです。

しかし、北大の講義は相手の学生数が25名。

しかも、25名を5つのグループに分け、議論し、そして発表することを繰り返すわけですから、その運営が可能かどうかが不安だったのです。

そこで、北大の担当教官がネットミーティングの運営方法をトライアルしてくれたのです。

先生も心配したんでしょうねー

当たり前っちゃ、当たり前なのですが、このトライアルでは「これならやれるかも~」というイメージが付き、ちょっと自信になったのです。

そして、本番!

講義は私の事務所のデスクトップに向かって始まったわけですが、画面の前には学生25名の顔が全く見えないという現実を知ると、不安が一気に押し寄せたのです。

企業コンサルのミーティングにように一対一、または一対複数名であれば、ディスプレイに顔を表示してくれるのですが、25名になると顔の表示ができなかいのです。

ですから、スタート段階では私は真っ暗闇に向かってただ話していることに不安を覚えたのです。

それは「きちんと聞いてくれているのだろうか?!」「思いが伝わっているのだろうか?!」「この後のグループディスカッションがうまくいくのだろうか?」という不安なのです。

でも、講義がスタートしたため、進めていくしかない!

そんな中、一つ目のテーマである「マーケティングってどういうこと?!」と暗闇に向かって投げかけたんですねー

しばらく沈黙が続く中、何とも言えない空気を感じつつ、それでも待っていると、「私から話してもいいですか~」という声が暗闇のほうから聞こえたのです。

そのリアクションがあったときはうれしかったですね~

「ちゃんと聞いてくれているんだ~」という気持ちはパソコン画面の向こう側に顔が見えるような感覚になり、質問に対する回答を聞いていたのです。

すると、次も。

「私も話していいですか~」という声。

このリアクションで私の気持ちが落ち着いたんですね~

手探りでスタートした暗闇に向かって講義していた私自身がやっと顔を見なくとも、講義資料をもとに話していけば伝わる!という感触をつかむことができたわけです。

その後、2つのグループディスカッションを行ってもらい、各グループから発表してもらうことを繰り返したのですが、学生たちは慣れたような感じでネット上でつながる5人のグループごとに議論できたことが楽しかったようです。

また、彼らは学部・学科が違うため、リアル上では顔を合わせたことがない人たちであり、その状況においてネット上でたくさんの議論できたことに満足しているようでした。

最後の1時間は講義というよりも実践事例を一方通行で話したのですが、その時は確実に通じていると信じて話し続けたのです。

そして、「この事例に対する質問があればリアクションください」と暗闇に投げると、即答で手が上がったのです。

その質問は手応えのあるもので、私は「しっかり伝わっている」と確信できたのです。

そして、180分のネット講義は無事に終了することができたのです。

その後、2週間という時間をおいて事後課題のレポートを書いてもらったのです。

今年は「マーケティング講義の感想(気付き、興味深かったこと、質問事項など)を1000文字以上レポートすること」がテーマだったのですが、内容のあるコメントが多く、質問への返答を書くことが脳みそが痛くなるほどだったのです。

それにしても、ネット講義という初物に挑戦する上で「本質を正確に、そして全員に伝えられるのか」という不安は実際にやってみると、「ネットも悪くない!」と思えたのです。

来年はリアルでやるのか、ネットなのかわかりませんが、どちらにしても学生とのコミュニケーションの楽しさを再確認できたと同時に、マーケティングの楽しさを今後も伝えていきたいと思ったのです。

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