
私は決して努力家でもなく、勉強家でもない。
地頭は悪いと自覚している。
その弱みをカバーするため、今までの社会経験の中で活かしてきたことは生まれ持った情熱であり、その情熱から目標を明らかにすると挑戦していく「推進力」が強みであると認識している。
その一つの事例が51歳という年齢でビジネススクールへ入学し、2年間経営孚を学び、MBAという称号を得たことである。
ビジネススクールに入学できたことはただただ経営学を勉強したいという情熱と挑戦力であり、そのため試験勉強も真剣に行なったことを思い出す。
また、入学後も生まれて初めて勉強することの喜びを感じ、脳みそが痛くなる毎日の中で勉強できたことは現在の仕事の基盤になっている。
したがって、MBAという資格は後付けであり、ビジネススクールでの2年間の勉強と知識の蓄積が私自身の財産になり、起業後の事業を支えてくれた。
その後、60歳になって不動産事業に進出するため、「宅地建物取引士」の資格を目指した。
これは2年をかけての挑戦だったが、この取得は勉強することの喜びを深く感じさせ、資格取得のコツを覚えたと言ってもいい。
宅建士取得後は不動産に関する以下の資格を1年ごとに挑戦した。
賃貸不動産経営管理士
不動産コンサルタント
相続コンサルタント
その他、生保や損保代理店試験など
これらの資格を取っていくうえで感じたことは資格取得のためのマーケティング手法があると感じたことだ!
そのマーケティングとは、まず人生設計を明らかにすることである。
例えば、今日のタイトルではないが、自身のセカンドキャリアを想像した際、どんな生き方をイメージするのか。
また、歳を老いながらも楽しい生き方は何なのかを自問自答し、ビジョンを明らかにすることである。
このビジョンが明らかにならないと、私の強みである「情熱」は湧き上がってこない。何故なら、この情熱無くして行動を持続させることができないからだ。
だからこそ、「何をやりたいか!」、尚且つ「どのように残りの人生(時間)を生きるのか!」を考えることである。
そのうえで、ビジョンが見えたなら、それを具現化していく戦術を考えてみる。
私が不動産事業に参入したいという目標は私のビジョンであり、その事業を具現化するためには最低でも宅建士という資格が必要であったわけだ。
したがって、宅建士の資格取得はそのビジョンを具現化するための戦術である。
また、その後の資格取得は遊び心から来る挑戦が行動を起こさせたと言ってもいい。
つまり、不動産業界の参入が実現できたなら、もっと深く広く事業を知りたいと感じ、そのため知識を得るという遊び感覚から資格挑戦が始まったように思う。
同様に、せっかく遊び感覚で勉強するなら、確実に合格する手法はないかを考えるようになった。
その大きなきっかけは宅建士2回目の挑戦の試験勉強の仕方にあった。
具体的には「山をかける」というもので、すべての知識を脳みそに詰め込むのではなく、限度ある脳みそを有効活用するためには試験に出る知識だけを脳みそに叩き込むという考え方を見出しようになったのだ。
また、ここだけは真剣に覚えようと思う項目は試験前の1週間で集中して知識を脳みそにインプットさせる。
この試験前1週間の時間が一番重要である。
この1週間に知識習得の納得感が得られると合格確率が高くなる。
そのためにも試験1週間前は時間を確保することであるが、歳を老いるほど時間は確保できるものだ。
また、資格を取ろうという情熱があれば、試験日1週間は集中して勉強できるという喜びを感じることであり、この感覚を感じたなら更に合格確率が高くなる。
何故なら、心に余裕ができるからだ。
試験は必死になればなるほど体や脳みそが硬直し、そうなると結果は決して良くない。
ところが、遊び心で勉強できると心や脳みそに余裕ができ、新しい知識は吸収力をもって脳みそに浸透していく。
その余裕は歳を老いた人たちの人生観から得られた強みであり、その強みを自覚して活用することである。
私は60歳を超えて、1年に1個の資格を取得してきた。
そのプロセスは必要に迫られたことであったが、その後は資格取得マーケティングというものが成り立つと感じて挑戦している。
今年も4月からある国家試験に挑戦し先月で2つの試験を終えている。そして、結果は今月中に明らかになる。
来年も新たな資格を取得していこうという目標を持っているが、その目的は人生の楽しみであると感じるからだ。
また、勉強することで脳みそを活性化できることは生きている証でもある。
セカンドキャリアを考えている人はぜひビジョンを掲げて資格取得を目指してほしいと思う。kom
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