金森ホールに聞いてみるとクリスマスはいつもカナダからツリー用の木を用意しているとのことであった。
これは天井まで届くほどの大きなもので、最高の見栄えのするものであった。
しかも、飾りまで用意したくれた。(ラッ!キ~~~)
記念品はどうする?!
「箱館物語」同様、「函館といえば五島軒、ここの商品を使おう」
「じゃ~、五島軒に頼んでクリスマスらしい当社イベントオリジナルケーキを作ってもらったら~」
全員が「そりゃ~グ~!」と親指を突き出した。そこで五島軒の営業に交渉した。
記念品は上限額が決められているため、その予算でできるのか?!交渉が続いた。
担当のY氏は人柄がよく、親身になって相談に乗ってくれた。
そして、無理難題を言いながらもメーカーブランド焼印入りのオリジナルケーキを作っていただくことになった。
これは来場していただくすべてのお客様へのプレゼントであったため、かなりこだわった記憶がある。
そのこだわりのコンセプトは以下の通りだ。
できるだけ低コストで、見栄えが良く!
企業ブランドがお客様に伝わるように!
函館らしさは五島軒ブランドを提供!
そして、「クリスマスケーキ」になるような!
こんな依頼に対して、心から満足できる記念品となった。
『これなら、お客様も満足していただけるだろう!』
このような形で「クリスマス」をテーマにした展示会「函館・金森・クリスマス」は準備が進んでいったが、準備はこんなもんじゃなかった。
4人の営業が考え出した成功への最強の準備物とは・・・
展示会の準備は毎日のように行なわれていった。
夕方まで通常の仕事をした後は、夜を徹して準備の確認作業と飾り物の制作であった。
今のようにパソコンがない時代であったため、すべては手書きの手作りである。
プライスやPOP、ポスター作りはE君の専任担当である。
彼の上手さは看板屋さえも上回るこだわりの造作物を作り上げることができた。
これは会場を作るうえで、最強の武器であった。
しかも、書くことだけではなく大工仕事まで完璧なのには驚いた。
オリジナルの展示台を作り上げ、お客様視点の展示演出はメーカー企画者さえもうならせた!
その他の3人は、会場作りのアイデア出しと素材の準備を担当し、あ~でもない!こ~でもない!と議論が進んでいった。(つづく)
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