「23年産のおいしい新米が入荷」と業績向上のワケ
企業がコンサルティングを導入することの目的は「業績の向上」です。
また、コンサルタントの使命と役割は「業績を上げ、収益を増大」することです。
しかし、そう簡単に、そして短期間で業績を上げることはできないのです。
同時に、業績を上げるという結果は経営基盤を確立させていく目安であり、短期間で業績が上がったとしてもそれが経営基盤構築の寄与しているかどうかはわからないわけです。
ですから、ある程度の期間においてコンサルティングしていくことが重要と思うのです。
そんな中で、札幌市西区にあるお米屋さんとは2年半以上にわたってお付き合いしています。
その結果は、2期連続の大幅な売上高営業利益率の確保です。
そして、今期も第一四半期を終えましたが、この期間は売上前年比が120%であり、顧客数は前年比110%を維持しています。
この成果は2年半にわたる継続的なアクションによって得ることができたと思うのです。
そして、今年も「23年産の新米」が登場する季節になりました。
新米が登場する時期はお米が特別に美味しいわけで、そのために様々な仕掛けを準備しています。
今日は2年半のコンサルティング活動とそれらの仕掛けについてご紹介したいと思います。
10月は新米の時期ですから、こんなチラシを地域に配布しようと只今準備中です。
このチラシは昨年制作したものですが、こんな形で「新米」を訴求しようと考えています。
そして、1年間にわたって継続してきた「あじわいの里だより」という情報誌です。
毎月、来店者への情報として制作してきたわけで、これらのコンテンツを作る上ではお店スタッフの協力が不可欠です。
この情報誌は来店者から人気となり、よく読まれていることが口コミ効果につながっているようです。

「ド~ン!!!」


昭和の時代にはごく当たり前にあった「ドン!」菓子。
イベントには必ずドン祭りを開催し、お客様に喜ばれています。
昔懐かしいドンは専門店ならではのイベントであり、量販店との差別化ができるものです。
また、現在の子供たちには初めて体験するものであり、たいへん興味深いようです。
「ド~ン!!!」
という音は恐怖であると同時に、あの音を味わうと「もう一度聞きたい!」と思うのは何故でしょうか。
このようなイベントを繰り返しながら、業績は大きく変化してきたように思います。
そのため、次の展開を考えたのですが、こんなふうに店舗をリニュアルすることにしたのです。
まずは古くなったすべての看板を替え、お米屋さんらしく外観をリニュアル。


店内照明はすべてLEDとし、エアコンも入れ替えしました。
また、駐車場は冬を迎えるにあたり、ロードヒーティングへ改修したのです。
これらの改装はすべて「お客様への奉仕」です。
入りやすい店舗、選びやすい売り場という箱モノを強化しながら、最大のポイントは「接客」です。
専門店が量販店に勝つには「コミュニケーション」を活かすことです。
そのために、毎週行なってきたミーティングがある一定のコミュニケーションスキルを標準化させることができたと思うのです。
その結果において、設備投資できる収益を上げることができたわけです。
企業は収益を上げることを一つの目的とするわけですが、その収益の一部は「お客様への還元」として使用することです。
すると、お客様は再来店を促進し、固定化していくわけで、それが企業経営の基盤を作る源泉と思っています。kom